ワンピース

愛しさに出会えない僕に
何を与えようというのかここは
知ることを恐れようと別に
失うものさえないのだろうか

その夜に行きたいのです
曇りそうな角膜を
あなたという名の結末を
どうか骨で突き抜けて

前後不覚
細心の注意を払い
生命の活動を
自分への反逆を

夜はまだ酷く暮れるのです
顔も見つからないなら
それでも探すのならば
支えてあげたいとさえ

仰げ尊き
そして見つめて
果てしなく

も どる