クルウナカレ

私は双子のような狂気を孕む
(感受性に頼り切った演劇)
私は紫陽花のような殺意を覚える
(悪意の不在がオカシクさせる)
私は煙草の灰のような罪を重ねる
(当然のように人は贖罪を求める)
私はこの病室で貴方の愛を待っています
(溶け残った私)

全ては私の概念の囚われ
悲しい造り物の顛末
ありとあらゆる机上論
そして一人の惨めな完結

も どる